2009年10月1日木曜日

MADMENに夢中


60年代NYの広告代理店を舞台に、華やかな広告マンの仕事とドロドロした人間関係を描くドラマ「MADMEN」にご多分に漏れずはまっています。

これはアメリカの古いアメリカ映画ばかりを流す弱小TV局AMC (American Movie Classics) の作品ながら、ゴールデン・グローブ賞を3つ、エミー賞を6つも取っちゃったアメリカで今最も人気のあるドラマ。60年代のセットや衣装がすごく完璧で、見てるだけでうっとり。しかし出てくる人全員がひっきりなしに煙草を吸ってお酒を飲んでいるのがすごい。ランチで生カキ&マティーニ&チーズケーキ&煙草ですよ。昔ってすごかったんだなあ。

広告マンの主人公、ドン(賞を取るほどのイケイケ)は、女性のクライアントを生意気だとぶったぎり、「落雷のような衝撃を受け、食欲は失せ、仕事も手に付かない。すべてを捨てて、結婚し子どもを作る。そんな恋愛は実在しない。あなたが思う恋愛は僕みたいな男が創った幻想だ。」とか言っちゃう奴。


彼の座を虎視眈々と狙う狡猾なピート、ドンの妻まで口説くセクハラ上司のロジャー、みんなほんとどうかしてる!黒人はエレベーターボーイや売店にしか出てこず、女と見ればセクハラ発言。今から考えると常識はずれなことばかりだけど、魅力的な登場人物と華麗なオープニングを追いかけて次のエピソード次のエピソードへと進んでしまう。

そして特筆すべきはキャスティングがもう死ぬほど完璧。この人以外にはこのキャラクターありえないってくらいハマってる。日本の映画もこのくらいぴったりのキャスティングをすれば気持ちいいのにな〜。

そしたらこのドラマ、実はAヤンの元上司が作ったものだった。日本でも大手煙草会社をクライアントにしていた彼、アメリカに帰ってドラマ作る!と言っていたそうだ。広告業界おそるべし!!

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